米国公益企業のドミニオンエナジー(Dominion Energy)の配当金増配率の推移です。ドミニオンエナジーは電気・天然ガスのエネルギーを供給する会社です。ドミニオンエナジーは安定の電力会社の名に恥じぬ、安定的な配当金です。連続増配年数は16年。増配率もここ数年は6〜10%程度となかなかの伸びを記録しています。
1.ドミニオンエナジーの1株配当金推移
ドミニオンエナジーの1株配当金の推移です。2000年代前半は配当金が伸びていません。減配もないですが。増配を始めたのは2003年からで、そこから2019年現在まで増配を続けています。
連続増配年数は16年となかなかの記録です。2000年前半は増配をしていませんが、それでも減配はなく配当金政策に対する執着を感じます。
2.ドミニオンエナジーの増配率推移
増配率はここ数年は安定しています。2018年には10.05%の増配と電力会社にしては高い数値です。それ以前も6〜9%の増配率を繰り返し、配当金を求める株主には嬉しい推移です。
一方で2000年代には増配なしも記録しています。ですのでもし経営危機や成長が止まった場合は、増配が無いことを頭の片隅に入れておきたいです。
3.配当金投資家から見たドミニオンエナジー
ドミニオンエナジーにははっきりとしたメリットとデメリットがあります。メリットは配当金が安定的に手に入ること。デメリットは株価が上昇しないことです。
配当金は安定的に入るから嬉しいけど、株価は上昇しないのでちょっと物足りないよね
というのが個人的な感想です。
リーマン・ショック時を含む16年の連続増配記録はやはり電力企業だと思います。ですので配当金は安定的に推移するものと予想しています。(当然事故などのリスクはありますがそれはどの企業も一緒。)
しかし過去の株価チャートを見ると、ドミニオンエナジーの株価は全く冴えない。これから大逆転が起きる、というようなことはほぼなく、はっきりいって過去も将来もこの冴えない株価展開が続くでしょう。
そう考えると、ドミニオンエナジーに投資する投資家は選択を迫られることになります。
ドミニオンエナジーには配当金のみを求め、株価は捨てる
言い換えるとキャピタルゲインは捨てるということです。正直、キャピタルゲインが得られないとトータルリターンは低くなるかもしれません。それでも安定した配当金が欲しいという投資家のみが、ドミニオンエナジーに投資していい言えます。
4.ドミニオンエナジーの現在の配当利回り
ドミニオンエナジーの現在の配当利回りは4.55%です。最近は少しづつ株価も上昇してきていて、割安感は薄れています。株価収益率(PER)も21.20と高めの数値です。
まあそれでもこれからの増配、安定した配当金を考えると、4.55%の配当利回りは低くありません。悪くはない、というところでしょうか。
参考サイト
Dividends & Splits | Dominion Energy
https://seekingalpha.com/symbol/D/dividends/history